Windowsではエクスプローラーでフォルダを開いて操作していた方にとって、ターミナルでのファイル操作は最初の大きな壁です。画面にフォルダが見えないため戸惑いますが、仕組みはシンプルで、覚えるコマンドも限られています。
ここでは最重要の cd と ls を中心に、実用的な操作を順序立てて解説します。
まず理解する:今どこにいるのか
ターミナルは「現在いる場所(ディレクトリ)」を起点に動きます。これを確認するコマンドが pwd です。
pwd
例:
/home/username
これはWindowsでいう「C:\Users\username」に相当します。
ls:中身を見る(エクスプローラーの代わり)
現在のフォルダの中身を一覧表示します。
ls
詳細表示:
ls -l
隠しファイルも含めて表示:
ls -a
よく使う組み合わせ:
ls -la
cd:フォルダを移動する
ディレクトリを移動するコマンドです。
cd フォルダ名
例:
cd Documents
一つ上の階層に戻る
cd ..
ホームディレクトリに戻る
cd
絶対パスで移動
cd /home/username/Downloads
Windowsとの対応イメージ
| 操作 | Windows | Linuxコマンド |
|---|---|---|
| フォルダを開く | ダブルクリック | cd フォルダ名 |
| 中身を見る | エクスプローラー表示 | ls |
| 上に戻る | 上矢印ボタン | cd .. |
よく使う基本操作
フォルダを作る
mkdir フォルダ名
ファイルをコピー
cp 元ファイル コピー先
ファイルを移動・名前変更
mv 元ファイル 新しい名前
ファイルを削除
rm ファイル名
フォルダを削除
rm -r フォルダ名
注意:削除はゴミ箱を経由しません。即時削除されます。
パスの考え方(重要)
パスとはファイルの場所を示す文字列です。
- 絶対パス:
/home/user/file.txt - 相対パス:
Documents/file.txt
最初は「今いる場所からの相対パス」で考えると理解しやすいです。
Tab補完を使う(必須テクニック)
途中まで入力して Tabキー を押すと自動補完されます。
cd Doc<Tab>
→ cd Documents に補完されます。
タイプミス防止と高速操作に必須です。
コピー&ペーストの復習
- 貼り付け:Ctrl + Shift + V
- コピー:Ctrl + Shift + C
最初にやる練習
以下を順番に実行してみてください。
pwd
ls
cd Documents
ls
cd ..
これだけで基本の流れは理解できます。
よくあるつまずき
- 大文字小文字は区別される(Documentsとdocumentsは別)
- スペースを含む名前は引用符が必要
例:
cd "My Documents"
まとめ
最初に覚えるべきは以下の3つです。
pwd(今どこか)ls(中身を見る)cd(移動する)
この3つが使えれば、ターミナルでの操作の大半は理解できます。視覚的ではない分、最初は戸惑いますが、慣れるとむしろ高速で正確に操作できるようになります。
焦らず少しずつ使っていけば、自然に身についていきます。

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